これから画家・作家として動いていきたい!
だけどどうしていいか分からない。
そういった人向けに個人で活動していく無所属作家の動き動き方についてざっくりお伝えします。
…ここでいう無所属作家は、ひとまず貸しギャラリーやオルタナティブスペース を主として個展を開催して作品を販売していくスタイルとします。
概要としては以下の通りです。
作品をつくりためる
①発表・発信する
②ポートフォリオにまとめる
③繰り返して積み上げていく
④以下ループ
ひとつずつ見ていきます。
作品をつくりためる

個展なり公募なりに向かって動いていくのに、まずは作品をつくっていきます。
公募であってもここ1年の作品画像が求められたりします。
貸しギャラリーなどの個展であればギャラリーのサイズにもよりますが、小さいもの中心であれば目安20~30点前後。
ひとまず上記の数を目標に作品に取り組みます。
発表・発信する

作品がまとまってできました。作品を発表して人に見てもらいます。このとき怖がらずに価格をつけます。
誰でも最初に取り組みやすいのは貸しギャラリーでの展示会です。
使用料を支払うことでつかえるギャラリーのことですね。価格はかなり幅があり一週間で地方だと5万~ 都市部だと15万~が多い印象です。
人に見てもらうことを考えると、人通りのある路面に面した環境がオススメです。ギャラリー自体にお客さんがついていない場合はビルの上階だと人がかなり来づらいですね。
実際イチノセも京都の路面に面したギャラリーでは一週間300人程度が見てくださったのに対して、ビルの上階のギャラリーでは一週間で数十人もくればいい方…とかなりの差がありました。
プライマリギャラリーや人脈がないかぎり初回から完売もしくは売約多数というのはなかなかありません。
一度でめげずに、数回やってファンがつくような長いスパンで取り組みたいところです。
グループ展と個展について
個人的にはグループで行う展示会より、一人で行う個展のほうがオススメです。すべて自身でコントロールできますし、展示空間についても表現だと思うので。
なによりお客さんが作品に入り込みやすいことと、在廊しているなら話しやすいことが大きいですね。
ポートフォリオにまとめる

作品ができたらポートフォリオにまとめます。
その時その時でもまとめてでも構いません。
ウェブ上であればwixやInstagramなどをつかってもいいでしょう。
紙面であれば印刷したものをA4程度のファイルにまとめます。
ポートフォリオは人と会った時に紹介で見せたり、展示会場で置いて見てもらったり。ウェブであればアピールしたい時にURLを送ったりします。
ポートフォリオがあることでペラペラとめくって作家の雰囲気や個展だけではしれない作風などに触れることができます。
いれておきたい情報は
①作品画像・作品名・素材など
②略歴
③制作についてのコメント
など。
それ以外もいれたいものがあれば入れていきましょう。
繰り返して積み上げていく
これまでみてきた、
①つくる
②発信する
③まとめる
を何度も繰り返していきます。
繰り返していくことで作品もうまくなりますし、発信することで知ってくれる・お客さんが増えます。それをまとめていくことで、活動歴に厚みがでますし、実績も重ねていくことができます。
最初は反響がないかもしれませんが、大きな雪玉をつくるのに小さな雪玉を転がしていくように、少しずつ反響がかえってきます。
自身も無名コネなしから一年活動することで応援してくれる方と出会えました。
爆発的に知名度があがらなくても、作品を気に入って買ってくださる方はいます。
繰り返しては、違うところは修正して積み上げていきましょう。